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空想考察

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創作日記『空腹にて云々』十四日目 唐揚げ

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 十四日目二人の料理人と唐揚げの話

 

今朝はどんよりと曇っている。 窓から入ってくる風はサラサラとしていて心地よい。 昨日とはまたガラリと天気が変化した。  今日は昔出会った二人の料理人のことについて書こう。

二人の料理人

昔々、数十年前の話だ。 私はとある居酒屋でアルバイトをしていた。 そこへ新しく料理人が雇われた。 もともとどこかの料理人をしていたという話だった。 私はその当時、唐揚げを揚げるのが苦手だったので、その料理人の方に教えてくださいと頼んだ。 そして、見事に断られた。 そういうのは自分でみつけるものだと言われた。 そうですか。と、まあそういうものなのだろうなと思った。 アルバイトには料理人の世界の厳しさは難しいものなのだなと思った。

それから数週間後、やはり同じ居酒屋でアルバイトをしていると、常連のお客さんがやってきた。 大きなホテルの料理長だ。 ご夫婦連れでいらっしゃった。 とても気さくなお客さま達だったので、自分が唐揚げを揚げるのが下手くそなので、何かコツなどあるのですか?と思い切って聞いてみた。

 

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唐揚げの揚げ方のコツを教えてもらえた

すると、「あるよ。お箸で持ち上げるとわかるよ。」と教えてくれた。 それから丁寧に唐揚げの揚がったタイミングの見方を教えてくれた。 「油の音が変わっていい色に揚がってきたら、いったん箸で持ち上げてみてごらん。お箸が教えてくれるよ。中まで火が通ってたら、お箸がビーンって振動するから。野菜とか魚介はまた別だけど、お肉ならこれで大丈夫。」 なんだかものすごくわかりやすかった。 奥様もとなりで、やってみたらすぐわかるよ。と笑顔で一緒に教えてくれた。

その日、アルバイトが終わって帰りにスーパーで鶏肉を買って帰った。 そして、家に着いたら早速鶏肉を切った。 ニンニク、醤油、酒で下味をつけた。 しばらく置いてから片栗粉と小麦粉を半々で混ぜた粉をまぶし、いよいよ習ったとおりにあげてみた。 はじめは油はシュワシュワいっている。 それまでそんなこと気がついていなかった。 しばらく様子をみていると、確かに油の音が変わってきた。 見た感じも、いい色に色づいているし、もしかしてこのタイミングなのかなと思った。 いつもよりも早いタイミングだ。

すごい!

恐る恐る、言われたとおり、菜箸で持ち上げてみると、びっくりした。 本当にお箸がビーンと振動しているではないか。 お肉が振動しているのだ。 本当に火が通っているのか確かめたくなって思わずかぶりついて、アチアチとなり、あわてて取り皿においた。 はさみで半分に切ってみると中からジューシーな肉汁がたくさん出てきて、とてもおいしそうな出来上がりになっていた。

いつもの火の通り過ぎた冷めたらカッチカチになってしまう唐揚げとは全く別のものだった。 中まで火が通るようにと、しっかり揚げていたらいつもカッチカチなのだった。 熱々で食べても、ジューシーさが歴然とちがう。 教えて頂いた揚げ方で揚げると、肉汁が口一杯にひろがるのだ。 その日以来、私の揚げ物はこの揚げ方で揚げさせてもらっている。

ちなみに、料理長の奥様からは肉じゃがをおいしく作るのには、水を入れないで作るのよ。と教えていただいた。 その作り方は明日書こうとおもう。 料理長さん本当にありがとうございました。 下手くそなりに唐揚げがちゃんと揚げられるようになりました。

 

 

 

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